アニマルウェルフェア~IP部門3月講演会~

日本のアニマルウェルフェアのレベル向上のために尽力されている岩田先生をお招きし、これからのアニマルウェルフェアのあり方やこれからの獣医師に求められることについてお聞きしました!

授業では習わないような日本の現状を知り、私たち獣医学生が今後どうしていかなければならないのかを考えさせられる機会となりました。

タイムテーブル

18:30    オープニング

18:30~19:30 ご講演

20:00~20:30 質疑応答

20:30    クロージング

ご講演者様の紹介

岩田憲明先生

株式会社アニマルウェルフェア代表取締役社長 獣医師。

北里大学卒業後、株式会社アニマルウェルフェア代表取締役社長およびJAWCO日本動物福祉認証機構代表理事としてご活躍されています。

現在は畜産に関するアニマルウェルフェアについてご尽力されており、将来的には畜産動物に限らず、伴侶動物や実験動物など全ての動物に対するアニマルウェルフェアの向上を目指して活動されている先生です。

イベント内容

岩田先生が現在行われている活動や、アニマルウェルフェアに関する日本の過去と現状、それを踏まえ獣医学生に伝えたいことなどを伺いました。
株式会社アニマルウェルフェアは、身体だけでなく心も含めた健康を守り、人・動物・地球、みんなが笑顔で暮らせる未来を目指されている会社です。アニマルウェルフェアに関する資格講座や獣医師によるアニマルウェルフェア農場認定などをご提供されています。また、JAWCOではアニマルウェルフェアの国際および国内認証開発に力を入れられ、日本のアニマルウェルフェア向上のため日々ご尽力されています。
アニマルウェルフェアレベルを国際基準に引き上げることで、円滑な国際貿易に繋がるほか、なんと畜産物の品質も良くなり、安心安全なだけでなく、味も良くなるそう。アニマルウェルフェア獣医師認証を取得したお肉をECサイトで販売されており、そのお肉を食べてぜひアニマルウェルフェアを体験してみてほしい!とにこやかにお話されていました。
また、アニマルウェルフェアとはという定義のお話から、日本のアニマルウェルフェア遵守の状況は欧州や欧米、アジア各国などと比較するとかなり低いランクであるというお話を伺い、それを改善するための活動や見通しについても伺いました。
そして、これからの日本においては、獣医師がアニマルウェルフェアを牽引していかなければならないと熱弁されていました。アニマルウェルフェアを良く知る専門家である獣医師が未来の社会を担う子供たちに食育を行い、アニマルウェルフェアを日本の常識にすることが必要であり、それを担っていくのは君たち獣医学生なのだとおっしゃっていて、これからの社会における獣医師の新しいニーズであり使命であると感じました。
加えて、ペットの病気や怪我を直すだけが獣医師の仕事なのかと学生に問いかけ、職域における獣医師の偏りが起きている現状を打破する必要があるというお話や、それとともにAIやIoTを使用したこれからの獣医師の仕事の省力化についてお話をお聞きする場面もありました。他にも学生に対して質問を投げかける場面が多く、これからの私たち獣医学生の役割についてとても考えさせられるイベントでした。

イベントの様子

沢山のご参加、誠にありがとうございました!

質疑応答では鋭い質問が様々飛び交っていて聞きごたえがありました。

イベント運営をしてみた感想

お話を伺う中で日本では、アニマルウェルフェアの普及がまったく足りていないということを知り、アニマルウェルフェアが新たな職域になることが、レベルが低い日本の現状を打破するためには必要なことなんだと感じました。

アニマルウェルフェアが新たな職域になることで獣医師の活躍の場が増えるのはとてもありがたいですし、それによって日本の畜産業をはじめとした動物産業がより盛り上がっていけば、日本の社会に広く貢献することのできるとてもやりがいがあるお仕事になると感じました。

株式会社アニマルウェルフェアをもっと詳しく!

@animal_welfare2023

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